成人病対策を考えた自作スパイスカリーの研究

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市販のカレーや、店で食べるカレーは、美味しいですが、塩分、プリン体、糖質が心配です。とくにカレーは塩や油を多用します。これらを極力控えめにして、何も気にせずおいしく食べられる成人病対策済みの無塩・極超低プリン体・かつ殆ど油を使用しないにもかかわらず、絶品のスパイスカリーを完成させることを目指して、研究の日々は続きます。

成人病対策スパイスカリーを構成する部品

スパイスカリーは、以下の部品から構成されます。

  • たまねぎを炒めて作る素朴なグレービー
  • 野菜と低プリン体の食材からとる無塩なのにしっかり美味しいブイヨン(ベジブロス)
  • カリーの具となるメイン部分

まず、グレービーとベジブロスは、成人病によくないとされる食材を使わない健康的なスパイスカリーを作る上で、必ず使う共通の部品です。これらの部品に、メインとなる食材をあわせることで、成人病対策済みの絶品スパイスカリーが完成します。

市販のルーを使わないカレーは、作るのに手間がかかると思われがち(確かに手間はかかります)ですが、考えてみれば、インドでは10億人もの人の家庭で毎日料理されているものです。ですので、まず最初に考えたのは、工程を工夫すれば合理的に楽しく本格的なスパイスカリーが料理できるはずということです。しかしながら、日本で紹介されている所謂スパイスカリーのレシピは、このようなインドやパキスタンの家庭料理から生まれた時短製法の影響を色濃く受けていて、たまねぎをローストするのに中火~強火で10分程度で「焦がす」つくり方しか出ていません。しかし、多くのインドの料理人や主婦の方々は、たまねぎを弱火で長時間かけてローストする手法を紹介されており、実際、長時間弱火でローストしたたまねぎのほうが数段甘みやうまみと味わいが高まります。ですので、本ブログでは、あまりにも時短や合理化ばかりに目も向けず、あえて手間ひまを、あえてかけて作る本当においしい絶品スパイスカリーを目指したいと思っています。

スパイスカリーを作る前に準備するもの

スパイスカリーを自作するには、いくつかのスパイスと、調理器具を準備しなければならないので、ここで紹介しておきます。

その1調理器具編

グレービー用テフロン加工鍋

テフロン鍋

テフロン加工された鍋物をやるときの鍋です。これがたまねぎを炒めるときにちょうどいいんです。バリエーションも豊富で18cmで1人前、20cmで2人前、24cmで1家族分くらいの大きさです。

小型チョッパー

チョッパー

ちいさなチョッパーです。にんにくやショウガなどを一瞬で細かくみじん切りにでき、刃の部分がカンタンにとれるので、使う直掩までそのまま小皿として材料を入れておけます。

調理用なべ

ソテーパン

ふつうの鍋です。ベジブロスを作りながらグレービーを作るために最低1つ必要ですが、2つあると完成形を作るときに便利です。写真はソテーパン。マルチに活用できる便利鍋です。

その他のあると便利な調理器具たち

スパイスを砕くのに便利なツール

spice-carsh

大きめのホールスパイスなど出来上がっていざ食べるときに噛んでしまうのが嫌な人もいますので、これでホールのスパイスは砕いてから使います。

絶対必要だから用意しといたほうが良いものたち(笑)

スパイス皿

スパイスの量を測ったら、パウダー状のスパイスと、ホール(種ごと)のスパイスを分けて準備したいところです。筆者は、餃子のタレを入れたり、そうめんの薬味入れに使っている小皿を2つ拝借して使っています。

軽量スプーン

この軽量スプーン(小さじ)、ぱっと見は小さじの2倍位の量が入りそうなものなんですが、よく見ると内側にマークが付いていて、そのマークのとこまで入れるとちょうど小さじの量になるというもので、無印良品で売ってたんですが、液体やスパイスを計るときに、すりきり一杯で計るスプーンだと不便な場合があり、実際筆者はこれを計量以外にも、いろいろな用途で使っています。あると便利です。

スパチュラ類

テフロン加工された焦げ付きにくい鍋でグレービーを作る場合は、シリコンのヘラが便利ですが、普通の鍋で作る場合は、焦げを削ぎ落としながら炒められるように、木べらもあると便利です。

その2スパイス編

スパイスカレーになくてはならないスパイスたちをご紹介いたします。大量にスパイスを買っても使いこなせなければ意味がありませんので、最初はすこしコスパはよくないですが、小売されているものを集めてみてはいかがでしょうか。

パウダーで使うスパイス

  • ターメリック・・・・・カレーに黄色い色をもたらします
  • クミンパウダー・・・・味に深みをもたらします
  • コリアンダー・・・・・パクチーのタネ。カレーに芳醇な香りをもたらします
  • ブラックペッパー・・・主に食材のニオイ消しや香り付け、辛味に貢献します
  • ガラムマサラ・・・・・カレーに深い香りをもたらします
  • カイエンペッパー・・・カレーの辛味の主役です

ホールで使うスパイス

  • カルダモン
    香りの王様と言われるスパイス。
    爽やかな香りとほろ苦いスパイシーな味をもたらします
  • マスタードシード
    香りや辛味の他にも食欲や消化の増進などの体に良い効能が多くある
  • クミン
    味に深みをもたらす。
    当ブログのカレーではいちばんたくさん入れているスパイス。
  • オールスパイス
    シナモン、クローブ、ナツメグをあわせたような上品な香りがつくことから命名された香り高いスパイス。そのため、当ブログでは、テンパリング時にシナモンを入れません。

あるとうれしい調味料

  • ギー
    牛乳や水牛の乳や無塩バターなどを煮詰めて水分や蛋白質を取り除いて作られる調味料。多目的に使用でき、芳醇な香りとうまみをもたらします。
  • カスリメティ
    魚料理やトマトに合わせると良いハーブ。カレーのグレービーにはトマトを使うため、非常に相性が良い。香りをひきったせるために、カレーをサーブする寸前で振りかけると良いが、グレービーの完成時や魚の仕込み時など、どのタイミングで使っても美味しい。パウダーではなくリーフを使う。

スパイスを仕入れられるお店

カレー作りを趣味にすると、すぐにスパイスがもっと必要になります。そういう場合は、専門店へ行って仕入れれば、お安い値段で大量に仕入れることができます。カスリメティやバスマティライスなど普段スーパーなどで売っていないようなものでも専門店にいけば仕入れることができます。

上野 アメ横
野澤屋
https://nozawaya.com/

そうなるとスパイス入れがほしい

そうなってくると本式のスパイス入れが欲しくなりますね。インドの動画などを見ていると、こんな感じのスパイスコンテナなるものを使っています。

でも、こんなん毎日使います???スパイスカレーに心底惚れ込んで、インド人みたいに毎日3食カレーを調理するのであれば、こんな便利なもんはないですけど・・・(汗)。

まあ、せいぜい・・・こんな感じのきっちりフタが閉められるコンテナあたりが便利なのかもしれませんね。

スパイス入れ

ちなみに筆者は最初のうちはこんな感じで全部ひとまとめにして毎回探し回らなくても良いようにしてました(笑)

基本的な考え方

その1 プリン体対策

 プリン体は尿酸値を上げる原因になります。プリン体は鶏ささみやレバー、豆類などカレーの具材として非常にポピュラーなものに多く入っています。このブログでは、あえてこのような素材を使いたい場合のヒントとして、乳製品の併用と、「茹でこぼし」のテクニックを使って、プリン体を低くした素材を使う方法を提案しています。
 乳製品(ヨーグルトや牛乳)は、プリン体の排出を助けます。カレーの味に深みをもたらすヨーグルト、カレーを食べるときの飲み物に牛乳などの乳製品を摂ることをおすすめします。

その2 塩分対策

 カレーを調理するうえの様々な工程で「塩」をちょくちょく使います。一般の成人が1日に食べて良い塩の量はたった5gです。グレービーを作る際にたまねぎをローストする際に小さじ半杯(2.5gくらい)、カレーの味を整えるときに小さじ4分の1杯、付け合せでパンをつければまた塩分・・・。などなど考えると、すぐに規定の量を超えてしまうことは想像に難しくありませんね。そこで当ブログでは、カレーにあえて一切の塩分を使わないで作る方法を提案しています。

その3 塩を入れないと味がしまらない?

 これは事実です。しかし、野菜くずからとった濃厚なブロススープを加えることで、塩を入れなくても、十分に濃い味を作ることができます。本ブログでは、この野菜の濃厚ブロスを、「ベジブロス」と呼んでいます。これをしっかりつくり、たまねぎを炒めて作ったグレービーと合わせることでカレーを完成させます。

その4 油対策

 成人病予防は体重を減らすことが最も効果的です。ダイエットを考えると、米やパンなどの主食の炭水化物とともに食べるカレーには、なるべく「油」を入れたくありません。そこで、本ブログでは、スパイスのテンパリングに使う最小限の油以外は、素材から出る油などもキッチンペーパーで拭き取って、なるべく油分を使わない方法でスパイスカリーを作る方法を提案します。

その5 糖質対策

 そして、糖質も成人病予防には大敵です。そこで、本ブログでは、バスマティライスやタイ米などのインディカ種の米も、日本のお米も「湯取り」といって、炊くのではなく「茹でて、糖質が滲み出た水は捨てる」方法により、米の糖質もできるかぎり排除して食べる方法を提案します。

まとめると・・・

このようにして完成したカリーは、無塩・超低量の油・低量のプリン体・低量の糖質なので、成人病がこわい世代でも安心で、かつ芳醇なスパイスの香りと、スッキリとした辛さが引き立つ絶品のスパイスカリーになるはずです。しかも、グレービーとベジブロスは多めに作っておいて、冷蔵庫で保存できますので、朝の忙しい時でもささっとおいしいスパイスカリーを調理することができます。この場合、ごはんではなく、プリン体の少ないタマゴと少量のギーだけで作ったオムレツ(スクランブルエッグでも)などとたっぷりの野菜を合わせてもいいと思います。

妥協点をさぐるとしたら・・・

 無塩・低油・低プリン体・低糖質でスパイスカレーを作ると、確かにヘルシーではありますけど、引き締まった味にはなりにくいです。自分ひとりで食べるなら我慢もできるかもしれませんが、家族などがいる場合は、家族を巻き込んでしまいます(泣)。
 そこで、グレービーを作る際に、粉のスパイスを入れるタイミングで、塩をたまねぎ400g(4~6皿分)に対して小さじ1加えてみてください。味が劇的にまとまります(笑)。この量であれば、成人の1日の塩の摂取制限(5g)を遥かに下回っていますので、パンなど塩を含む食品を食べすぎないように気をつければ、問題ないように思います。
 なにしろ、塩だって人間には必要な栄養素ですから、完全に断ってしまうのはよくないので、まずは、無塩で作ってみて、血圧などに変化が出なければ、低塩のカレーと交互に併用していったり、混ぜたりするのもアリではないでしょうか。
 むしろ、気をつけないといけないのは、「」の摂取量です。1日の摂取量が大さじ1.5杯を超えないように注意しましょう。本ブログの苦肉の策で、少量の油で弱火でたまねぎをローストすると、ほんとうに少ない油の量で作れます。これなら1日3食カレーを食べても大丈夫です。
 誤解を恐れずに言うと、下で紹介しているグレービーのレシピの最後のほうで紹介しているように、強火でたまねぎをローストしたほうがカレーらしい香ばしい味になるのですが、それには油を入れないといけません。このあたりは、いろいろ工夫して、低温ローストのグレービーと強火ローストのものを交互につかったり、組み合わせるなど工夫してみてください。

基本のグレービー

すべてのスパイスカリーの土台となるグレービーです。多めに作っておいて冷蔵庫で保存できます。冷凍すれば1ヶ月は持ちます。当研究所(笑)では、この段階では辛味につながるスパイスは加えないで、辛味は最終的にカリーを仕上げる段階で調整できるように作りたいと思っています。そのためお子さんのいる家庭でも調整が効くカレーにできます。

材料

基本のグレービーの材料は以下のとおりです。

スパイス①

  • カルダモン(ホール)・・・小さじ1(タネ4~5こ)
  • クミン(シード)・・・・・小さじ1
  • コリアンダー(ホール)・・小さじ1
  • 《あればでOK》マスタードシード・・・・・・・小さじ1
  • 《あればでOK》オールスパイス(ホール)・・・小さじ1

※このスパイスの量は、具材が2倍(800gのたまねぎ)の量になっても変わらない。
 大量に作る場合は、800gの倍数になるごとに上記スパイスの量も倍にしていくと良い。

スパイス②

  • ターメリック(パウダー)・・・小さじ1(黄色くしたい人は多めでもOK)
  • クミン(パウダー)・・・・・・小さじ1
  • コリアンダー(パウダー)・・・小さじ1
  • 《お好みで》パプリカパウダー・小さじ1(赤い色が足される)

※このスパイスの量は、具材のたまねぎが400g増える毎に小さじ半分づつ増やす。

メインの材料

  • たまねぎ(400g)・・・・・薄切りで大1こ分
  • にんにく・・・・・・・・・・・1かけ
  • しょうが・・・・・・・・・・・1かけ
  • サラダ油・・・・・・・・・・・小さじ1
  • ブラックペッパー・・・・・・・ごく少量
  • トマト缶(カット)・・・・・・1缶(400g)
  • 《あれば入れる》ギー・・・・・小さじ1
  • 《自己判断で》塩・・・・・・・たまねぎ400gごとに小さじ1杯

※このトマト缶の量は、具材のたまねぎが400g増える毎に1缶(400g)づつ増やす。
 にんにくとしょうがの量は、具材のたまねぎが400g増える毎に半かけづつ増やす。

写真で解説する作り方:ホールのスパイスをクラッシュ

crash spice 1

まず、ホールの中程度~大きなスパイスを砕きます。ミルなどで粉状にはしないでください。粉のスパイスは焦げやすいので我々素人がやるテンパリングに向きません(笑)。

crash spice 2

要するに、出来上がったカレーを食べているときに、大きなスパイスをガリッと噛んでしまわないようにするわけです。

写真で解説する作り方:ニンニクとショウガをクラッシュ

カッター部と蓋部はカンタンに外せて洗える

にんにくとしょうがはチョッパーに入れてみじん切りにしておく。

写真で解説する作り方

テンパリング

フライパンに油(またはギー)小さじ1を入れて強火にし、油が十分に熱くなったら中火にして、スパイス1のスパイスを全部いれて1分ほど炒めてテンパリングする(写真は倍量で作成中)。
ぜったいにスパイスを焦がさないようにヘラでかき混ぜながら加熱する。スパイスがはぜる(はじける)ようにする。とくにマスタードシードはパチパチ跳ねるのと、カルダモンは豪快に弾けるので、注意する。時間は1分程度。全部弾けなくても良いので、焦がさないことだけに気をつける。

テンパリングとは?
スパイスを扱う上でテンパリングというと、よくスパイスの香りを油に移すことだと説明しているサイトが散見されますが、実はそれだけでなく、スパイスを弾けさせて殻を壊すことによって、より香りを出させることと、スパイスが持っている栄養分も同時に取り出してしまおうという意図もあります。また、インドではテンパリングの順序にも言及している人が多くいます。カレーを調理するときは、テンパリングは料理をするいちばん最初に行い、ダールやラッサムスープなどの料理では、料理の工程の一番最後にスパイスを別の鍋でテンパリングして料理に追加するのが良いとされているようです。
また、テンパリングに使うオイルは、ギー、サラダ油、ひまわり油などを使い、オリーブオイルは向かないという人が多くいます。油の量はごく少量で良いと言う人もいれば、焦がさないために、たっぷり入れましょうという人も多くいますが、中火~強火でたまねぎを炒める人は油も多めのほうが失敗しにくい(焦がしにくい)です。
本ブログでは、油をなるべく少なく使いたいので、たまねぎのローストは弱火でじっくり行って焦がさないようにしつつ甘みを引き出させます。
また、スパイスは、テンパリングした後もずっと香りを放ち続けますので、テンパリングに時間をかけすぎる必要はありません。また、ホール(種ごとの)スパイスを一度潰してから使う場合は、スパイスの殻を油で炒めてはじけさせる必要もないので、少ない時間でテンパリングして香りが立ってきたら終わらせて問題ありません。
ホールスパイス以外の粉のスパイスもテンパリングする際は、まずホールのスパイスをテンパリングし、次に種子ではないスパイス(シナモンなど)、最後に粉のスパイスを投入します。このスパイスの投入順序は非常に大事だと言っているインドの方が多くいました。粉のスパイスは焦げやすいので注意。もしもスパイスが焦げてしまったら、全て捨ててもう一度やり直さなければいけません。
 
玉ねぎが多い場合フタをする

次にたまねぎを炒めます、ここでは油は足さず、ごく弱火にして、テンパリングしたスパイスが入っているフライパンにたまねぎを投入し、最初の25分くらいはフタをしてときどきスパイスをたまねぎに絡めるようにはしでかき回して火を入れていきます。この間はたまねぎが焦げないように注意しますが、放置してもだいじょうぶなくらいの弱火で炒めます。炒めるというより、たまねぎ全体に熱が伝わって、蒸し焼きのような状態になり、全体的にやわらかくなってかさ(体積)が減るように炒めていきます。
たまねぎはみじん切りにすると焦げやすくなるので薄切りで。

レシピ本や動画では中火から強火で炒めるように指示していますが、油を極力使わない成人病対策スパイスカリーでは、油はごく少量をスパイスをテンパリングするためだけに使用するので、たまねぎを炒めるためには使いません(ちなみにインドでは油すら使わないでテンパリングする人もいます。でも油なしでやると焦げやすくなるので、かなりな熟達者になってからやりましょう)。たまねぎ倍量(800g)だと所要時間は1時間以上かかりますが、オニオングラタンスープのたまねぎのように甘さとコクがある絶品に仕上がります。
玉ねぎを入れる

ローストし始めてから25分ほどして、たまねぎがしんなりしてカサが減ってきたら、フタをとって引き続き弱火で水分を飛ばすように炒めていきます。2~3分放置してから全体をかきまわすイメージです。このとき鍋肌にできる焦げというかカラメル化したたまねぎの汁を箸やなどでたまねぎをこすりつけてこそぎ落としたり、シリコンのヘラですくうようにしながらローストしていきます。
たまねぎのローストは手を抜かず弱火で長時間かけるのが吉

水を少量入れて均等化する

ローストをし始めてから40~50分経つと、たまねぎの色もだいぶ濃くなります。このあたりから、弱火なのにロースト具合が加速してきますので、ここからは始終手を動かしてたまねぎをかき混ぜながら10~20分程度ローストしていきます。
たまねぎが写真のように飴色になったら、中火で1分ほど炒めて、最後に水をほんの少し入れます。これは平均化(Equalization)といって、水をさすことによりたまねぎの焦げ色が全体に均等にいきわたるようにする工程です。水はたまねぎが潤う程度、ほんの少しで良いので、様子を見ながら入れてください。最終的に完成したときに水分がなくなっていればOKです。

ニンニクとショウガのみじん切りを追加

ローストが終了したら、いったん火を止めて、鍋にチョッパーでみじん切りにしたショウガとにんにくを加えてから中火で1分くらい炒めます。インドの多くのレシピでは、ニンニクもショウガも日本のレシピサイトで紹介している量の軽く倍は入れていますが、ほとんどすべてペーストを使用しています。本ブログでは、味がさらに際立つようにチョッパーで砕いて作ります。

スパイスを入れる

少し炒めて全体になじんだら、またいったん火を止めて、スパイス2をすべて加えてから中火にして、1分程度炒めてスパイスを全体になじませます。焦がさない自信がある人は、スパイスを入れるときに火を止めなくても大丈夫です(笑)。
塩を入れる場合はこのタイミングで入れます。

トマト缶投入

続けてトマト缶(完熟)を1缶投入して(あれば)ブラックペッパーを少量ふり、水気がなくなるまで炒めます。
トマトの酸味が苦手な人は、量を半分くらいにして調整します。水分がなくなり、トマトの形がなくなるまで炒めてください。味見をして、トマトの甘みが強調され、酸味が薄く(または無く)なっていたら炒めの工程は終了です。トマトの酸味が好きな人は、火を入れる時間を短くするなど調整してください。

完成

左は倍量で作ったときの写真。4人分相当。カスリメティはカレーを完成させる際に入れたほうが香りが際立つと思うので筆者はここでは使わず、一番最後に入れますが、お好みで、ここで入れておいても良いと思います。インドの多くのレシピではほとんどがカレーを完成させる工程として、一番最後に入れていました。

フードプロセッサ

food processor 1

できあがったグレービーが、まだ熱いうちに耐熱のミキサーかフードプロセッサで、たまねぎやトマトの繊維を切り、なめらかなペースト状にします。出来上がったときのカレーが見違えるように食べやすくなります。

food processor 2

出来上がったグレービーはタッパーに入れて、冷蔵庫で1晩寝かせてから使います。

ヒント1 炒めたたまねぎを使う

しっかりと長時間焦がさないようにたまねぎをローストしたグレービーには必要ありませんが、もしも旨味が少し足りないような気がしたり、焦がしてしまって色は濃いものの、ホテルのオニオングラタンスープのようなたまねぎ本来の甘みが出ていないと感じたら、エスビー食品から出ているこの商品をお勧めします。原材料は「たまねぎ」のみ! 油や塩などの調味料が入っていないので、自作したグレービーに1袋追加すると、味に深みが加わります。類似の市販品には塩や砂糖を加味したものがありますので、注意しましょう。

ヒント2 たまねぎを強火で炒めるバージョン

たまねぎを中~強火で炒めると、焦げたたまねぎの香ばしい香りがより強まってカレーが美味しくなります。下記の記事は、できるだけ少ない油分で中~強火でたまねぎを炒めたグレービーの作り方をご紹介します。

ヒント3 塩を若干量入れるバージョン

塩はあらゆる加工食品で使われているので、あえて本ブログのスパイスカレーには全く塩を入れないバージョンを提案していますが、この場合は、パンなどといっしょに食べるカレーを想定しています。しかし、ライスと合わせたり、スクランブルエッグや豆腐と一緒に食べる場合、ほんとうに塩がゼロになってしまうので、これも良くありません。塩も人間には必要不可欠な要素だからです

また、塩を入れることによって格段に味が引き締まります。

そこで、たまねぎ400g(カレー約4皿分)に対して塩小さじ1杯(2.5~3グラム)を入れ、たまねぎの量が100g増える毎に小さじ4分の1ずつ増加させていく方法もアリかなと思います。こうすることで劇的にスパイスカレーに味の奥行きを加算できます。

成人病でも大丈夫、無塩ベジブロス

カリーに深みとコクをもたらすベジブロスです。これの代わりに骨や鶏ガラで取ったフォンドボーやブイヨンを加えれば、お店で出すようなカレーが作れますが、今回は、成人病に気をつけなければならない世代の人のためのスパイスカリーなので、プリン体が多い食材や塩や油などの余計な調味料は一切使わないでブロスを作ります。
最初のベースのスープ部分は野菜のみでつくり、さらに深い味わいとコクを出すために、2段階目として比較的プリン体の少ない豚のひき肉と基本の野菜で更にダシをとり完成させます。

材料その1

  • たまねぎの皮、人参などの野菜の皮やきれはし、キャベツの芯、きのこの石づきやヘタなど、なんでもいいので合計で300g程度。
    味や匂いののきついもの(セロリや香草など)は入れないほうが良い。たまねぎの皮を入れると、すごくきれいな琥珀色のスープになるので、是非いれてほしい。
  • 酒・・・・・・・・おおさじ1
  • ブーケガルニ・・・1袋
  • 水・・・・・・・・1リットル
玉葱の皮はたくさん入れると苦味が出るので入れすぎないこと。

材料その2

  • 人参・・・・・2本
  • たまねぎ・・・中1こ
  • きゃべつ・・・4分の1こ
  • 《油分が多少多くなるので自己判断で》豚ひき肉・・・100グラム
材料の野菜くずを数日分あつめておいてから作る場合は、ZIPロックにいれて冷凍庫に入れておくと良い。冷凍することで、野菜から旨味成分が溶け出しやすくなる。

作り方パート1

  • 材料その1をすべて鍋にいれて弱火で加熱する
    くず野菜だけに(笑)沸騰させると雑味が出てしまうので、弱火でコトコトと長時間煮込む。水分が3割ほど減って濃縮され、スープにたまねぎの皮の濃い琥珀色がついてくるまで煮込む。
  • 煮込みが終わったら、ザルで材料とスープを分けながらスープだけを鍋に戻す。
    ここで、絶対に材料を絞ったりしないこと。ざるを振ったりもせず、自然にスープが落ちきるのを待つこと。
  • ここで本来なら塩やコショウで味を整えるわけだが、この健康ブロスではあえてやらないでおく。

作り方パート2

  • 肉の旨味をプラスしたい人は、まず、鍋に油をごく少量いれて豚ひき肉を中火で炒める
    筆者の場合は、油は入れず、豚肉から出る油で野菜を炒めます。
    ちなみに、豚肉を入れなくてもそれなりに美味しく仕上がるので、油分が気になる人は肉をいっれないで作っても良い。
  • 材料その2の野菜を全部入れて炒め合わせる。
  • 《豚肉を使う場合のみ》ここで脂分が多いと感じたらキッチンペーパーなどで拭き取っておく。
  • 作り方パート1で作ったスープを加えて具材が柔らかくなるまで煮込んだらOK。
  • ブーケガルニを取り出す
  • できあがったベジブロスは、鍋に入れたまま放置して、室温まで冷ます。

仕上げ

  • 室温まで冷めたベジブロスを、タッパーなどに入れて冷蔵庫で冷やす。
  • 冷凍する場合は、具材とスープを分けておくと使いやすい。
  • 《豚肉を入れた場合》冷えたベジブロスのタッパーの表面に豚ひき肉などの油が白く固まって付着している場合があるので、スプーンなどですべて取り除き、いちど別の容器に冷えたベジブロスを移す。
  • 《豚肉を入れた場合》もとの容器には脂分がけっこう張り付いているので、きれいに洗い流し、ブロスを入れ直す。
  • 油分最低、無塩、低プリン体ベジブロスの完成

グレービーの硬さを調節するのに使うので、ブロスはスープを多めに作ると良い。

付け合せも自作で

じゃがいもカレー風味

ギャラリーはインスタグラムで

https://bit.ly/3hbz5QR

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