はじめての動画配信

howto become vlogger

まず何を用意すれば良いのか

 動画配信を始めるにあたっては、実際のところ、動画を録画できるカメラ動画編集ソフトがあればすぐにでも動画配信を始められます。カメラについては、iPhoneX以降のiPhoneがあれば4Kでの動画の録画が可能です。新しくビデオカメラを買う必要は全くありません。

iPhone&Mac(or iPad)のコンビ

実はアップルのデバイスで撮影した写真や動画は、iCloudフォトというクラウドの領域に自動的にアップロードされるため、MacやiPad側でiCloudを開けばすぐに撮影した素材を取り込むことができるため、普通のカメラを使った場合のように、ケーブルを接続したり、SDカードを取り外してパソコンに取り込んだりする手間が一切不要になります。その上で、MacやiPadなどに標準でついているiMovieを使って動画を編集すれば、すべて無料で4K動画を作成することができます。

iMovieの弱いところ

iMovieは無料で使えて結構高機能なので初心者のうちは、かんたんに動画が作れるというメリットがあるものの、たくさんのトラックを編集したり、テキストを自由に入れたりすることが出来ません。つまり、動画をアップするということだけに注目したいのであれば機器を接続する必要もないので簡単で便利ですが、詳細な編集はできません。

慣れていないならMacBookはNG

アップルのMacBookなどは非常に性能が高いので動画編集にも向いているのですが、MacOSはWindowsとはまったくの別物ですので、もしもMacOSを使ったことがないのであれば、動画編集のためだけにMacBookを買うのはやめておいたほうが良いと思います。スタバなどでMacBookなどを使ってクリエイターヅラをしたい人以外は無難にいったほうが良いと思います(笑)。

iPhone & Windows 10

この組み合わせであってもiCloudをWindowsパソコンにインストールしてあれば、問題なく動画や画像をオンラインでやりとりできますし、Windowsのほうがなにかと使いやすかったりします。なにしろ動画編集ソフトやYouTubeなどへの動画のアップロードなどは結構操作がありますので、無理して知らないOSのパソコンなどを買ってしまったりすると、ドツボにはまります。動画編集ソフトの操作がわからないのか、そもそもOS自体の使い方がわからないのか自分でもわからなくなると思います。

WindowsもMacも使ったことがない人は・・・

 どっちも使ったことがない人ですが、パソコンは動画配信をするだけのためにあるわけではないので、どっちも使ったことが無いのであれば、Windowsパソコンを選んどほうが良いように思います。

パソコンのスペックは?

パソコンのスペックとしては、メモリが32GB載せられるモデルがおすすめです。筆者のノートパソコンは、購入したときは8GBしかメモリが載っていなかったのですが、これを自分で32GBに増強したところ、めちゃくちゃ快適になりました。メモリを32GBも載せられるパソコンはそもそもCPUがハイスペックなものが多いので、自動的にパフォーマンスは良いというわけです。

 パソコンの高速化のもう1つのポイントは、金属の磁気円盤を使ったハードディスクではなく、半導体メモリを使ったSSD(ソリッドステートドライブ)を使うという方法です。容量はSSDならば512GBで十分で、動画など大容量のデータのほうは磁気ディスクを使った外付けのハードディスク(外付けSSDではない)をUSB接続して使えば、もしも動画をつくりまくっていてハードディスクの容量を使い切っても、また新しい外付けハードディスクをつければ良いだけなので便利です。動画や素材をパソコン本体のディスクに保存してしまうと、容量がすぐにいっぱいになってしまい、不要なファイルを消去するなどの対応が必要になり非常に面倒です。また、SSDは連続した読み書き操作に弱いので、動画を保存しておく外付けの記憶メディアにするには、ハードディスクのほうが都合が良いわけです。

iPhoneとWindowsで人気の動画編集ソフトを使う

もしも、iPhoneは持っているけどMacやiPadは持っていないという人、もしくはMacOSなどを使ったことがない人には、Widnows版のAdobeのプレミア・プロかサイバーリンク社のパワーディレクターまたはグラスバレー社のEdiusが3大人気動画編集ソフトです。

最初から全部入りのパワーディレクター

パワーディレクターは、初心者が動画編集に必要なほとんどの機能を最初から組み込んであります。プレミアプロには無い機能として、Webカメラから画像を録画し、同時にパソコンにつないだマイクから音声を録音して動画に組み込むことや、写真をいくつか選択するだけでかっこいいスライドショーを自動的につくることもできます。ただし、プレミアプロのような微調整はできません。

テレビ局でも使っているPremierePro&AfterEffects

アドビの動画オーサリング製品は、プロも使っている非常に柔軟な操作ができる動画編集ソフトです。そして、ここがアドビ製品の特徴なのですが、動画の編集はプレミアプロ、動画中に挿入するコンポジション(アニメーションや動きのある動画のパーツ)はアフター・エフェクト、画像の加工はフォトショップかイラストレーター、キャラクターや写真に自分の顔の表情や唇の動作をのせて動作するキャラクターを作成できるキャラクター・アニメーターなどなど多数のツールが連携できるようになっています。秀逸なのは、2つ以上の動画をシンクロする機能で、1つのカットを複数のカメラで撮影して、場面ごとに使うカメラを変えたい場合などに、音声を複数の動画で同期してくれる機能が非常に便利です。これは、たとえばiPhoneで4K映像を録画しておいて、セリフはTASCAMなどのピンマイクレコーダーで録音したものを1つの動画として動画と音声の開始位置を自動的に併せてくれることも可能で、めちゃくちゃ便利です。

マルチカメラの編集に便利なEdiusPro

Ediusは複数のカメラで撮ったコンサートの動画などを一気に編集しながらアングルを次々に変えて1本の動画をつくるような場合に便利なソフトです。

音声録音にカメラの内蔵マイクを使わない

ビデオカメラに内蔵されているマイクは実はそんなにクオリティが高くないです。iPhoneはマイクのクオリティは問題ないのですが、カメラは常に話者から離れているため、風や周囲の雑音の影響をかなり受けます。そのため、ピンマイクなどを自分の口の近くに付けて、動画を撮影する必要が出てきます。プレミアプロやEdiusなどでは、動画のファイルと音声のみの録音ファイルを自動的に同期して1本の音声付き動画として編集できる便利な機能が付いています。

ピンマイクならTASCAM

まず、自分の音声だけを録音して使いたい場合は、TASCAM DR-10Lというピンマイクレコーダーが秀逸です。しかもプレミア・プロの同期機能を使えば、簡単にiPhoneで撮影した動画とTASCAMで録音した音声をくっつけて1つの動画として使うことができます。TASCAMのDR-1Lは1つのマイクの音を録音する器材ですが、2つ以上のマイクをワイヤレスで収録することができるレコーダーもありますので、自分の動画のスタイルに併せて用意しましょう。

ガンマイクならRODE

ガンマイクは1点の音を集中的に拾う場合に威力を発揮するマイクです。ビデオカメラに取り付けるタイプと三脚などに取り付けるタイプがありますが、カメラのある場所などの比較的出演者から遠い位置から出演者の声を拾いたい場合などに便利です。

室内で複数人で撮影する場合:全指向性マイク

全指向性マイクとは、1点の音声をピンポイントで収録するガンマイクと反対に、マイクの周辺の音をまんべんなく収録するのに役立ちます。多くの人が集まっているところの音を全体的に収録したい場合などに便利です。

複数の人にマイクを使わせる場合

複数の人にマイクを使わせたい場合は、マイクをマイクミキサーにつないで音をミックスすることが必要になります。 

 

iPhoneを動画レコーダーとする場合

iPhoneを4K動画のレコーダーとして使う場合に持っていると超便利なアイテムを以下にご紹介いたします。

ジンバル

スマホを4K動画レコーダーとして使う場合で、スマホを持ったまま移動する必要がある場合は、3軸ジンバルが非常に威力を発揮します。スマホを持って歩いても画像がブレにくく、さらにスマホとジンバルをブルートゥースで連携させると、指定した人物をずっと追いかけたりする機能が使えます。

スマホホルダー

スマホを固定して撮影したい場合は、三脚などが必要になります。スマホ用三脚で検索すると、リモコンがついているものがありますが、リモコン機能は全く必要ないと思います。ふつうのカメラにも使える三脚でスマホのホルダーがついているもので十分です。後述するLEDリングライトなどにもたいていスマホのホルダーが付属しているのですが、出演者がメガネをしている場合などは特に、映り込みなどを軽減するために、スマホにはスマホ専用の三脚が必要になる場合があります。

リング照明

これも必須のアイテムですね。商品を照らしたい場合、自分を照らしたい場合の両方に使えます。最近ではZoomでリモート会議をする人が自分の見栄えを良くするためにこのリングライトを購入するそうです。また、メガネをしている人が、眼鏡にリング照明が写り込んでしまわないように、三脚部分は最低でも150cm以上に伸ばせるものを買いってください。左に紹介しているリングライトは最大175cmまで延長できます。

クロマキー合成

クロマキー2自分の画像などを別の背景に重ねたりすることをクロマキー合成と言います。一般的な動画編集ソフトであれば、大抵この機能はついています。アドビのプレミア・プロでは、このクロマキー合成を非常に詳細に設定することが可能です。


クロマキー1アドビのプレミア・プロでクロマキー合成をする前の元の画像です。わざとシートに皺をよせて撮影したのですが、こんなにクロマキースクリーンの布ががシワシワでも、影など出ずに、ちゃんと合成されているのが分かると思います。さすがのプレミア・プロです。筆者の環境ですとパワーディレクターではここまできれいに皺が隠れませんでした。クロマキー合成の注意点としては、出演者が手を上げたりして、後ろのスクリーンに影が濃く出でしまうと、皺が写ってしまうので、照明の位置などを工夫して影が出ないようにしてやる必要があります。


クロマキースクリーン

まず、クロマキー合成をするには、背景を緑や青などの単色にする必要がありますが、これには大きなクロマキー用の布(クロマキースクリーン)を用意します。この大きな布を支える支柱などがセットになっているものもありますので、撮影場所の大きさなどを加味しながら選ぶと良いと思います。また、布だけを家のどこかに貼る場合には、専用のクリップがあると便利です。

おわりに

 今回は、動画配信の準備編ということで、動画配信に必要な器材やあると便利なアイテムを紹介しました。今回の記事に出ているアイテムを全て買わないといけないということではありませんのでご注意ください。いろいろこだわらないのであれば、iPhoneだけで動画配信は十分できます。もちろんアンドロイドスマホでも似たようなことは可能です。

 次回は、YouTubeに動画配信をするにあたってしなければいけないことの手順などを説明しようと思っています。

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