あなた騙されてませんか？
フィリピンでは、永住ビザの「クオータビザ」を取ってあげると言葉巧みに人を騙し、申請手数料がたったの１８０００ペソしかかからないクオータビザを１００万ペソ（２５０万円以上！）なとどいうとんでもなく高額な「取得手数料」をふっかける詐欺会社が横行しています。
悪いやつほど善人に見える！
虫も殺さないような笑顔ですり寄ってくる高額詐欺の悪党をあぶり出す方法があります。以下に、フィリピンで悪事を働く日本人経営のなんちゃってコンサル会社をあぶり出すカンタンな方法を２パターン紹介します。
① ＢＩＲ発行の領収書を取りましょう！
フィリピンでは、ＢＩＲ（「Bureau of Internal Revenue」”国内歳入庁” の略称）が正式にその会社用に発行した領収書を顧客に発行することを義務付けています。例外はありません。悪徳詐欺会社は、言葉巧みにいかにも自分たちだけは例外だなどと説明してきますが、真っ赤な嘘です。街角のバロット売りのように少額な金銭の授受に関してはBIRの領収書は発行しなくても良いルールですが、１００万ペソなどという法外な詐欺価格を授受するのであれば、必ずこのBIRの正式な（会社名と通し番号が必ず印刷された）領収書を発行しなければなりません。
ＢＩＲ発行の領収書がないと、あとで金銭で揉めた場合に、あなたが業者に支払いをしたことが証明できないばかりでなく、業者のほうでは、領収書未発行の法律違反を隠すために、あなたが領収書の受け取りを拒否したなどとウソの供述をする場合がありますので、十分に気をつけましょう！
ＢＩＲ発行の領収書の発行は義務！
何万ペソも支払わせておいて、正式な領収書を発行しないのは、フィリピンでは明らかに犯罪です。フィリピンでは、この正式な領収書への記入を毎月税務署に申告し、毎月税金を支払わなければなりませんが、脱税行為を繰り返している悪徳コンサルは、領収書を間引いたり、発行しなかったりして、税金逃れをしています。ですので、悪徳業者を見つけるには「ＢＩＲ発行の正式な領収書を出してください」と言えば良いわけです。
クオータビザって本当のところいくらかかるの？
クオータビザの申請手数料は１８０００ペソです。これに弁護士が様々な手続きをしますので、４０万ペソから５０万ペソの弁護士手続き費用がかかります。さらに、日本語とフィリピン語・英語の翻訳作業や通訳が必要になりますので、これに１５万ペソから２０万ペソかかります。トータルで５０万ペソから、最大かかっても７５万ペソくらいまでが相場価格といったところです。悪徳詐欺業者は弁護士に支払う金額と同等の金額を自分たちにも要求しているのです。つまりこれ以上の金額を詳細も出さずに最初から提示してくる業者は、すべて詐欺会社ですので、気をつけましょう。
② 悪徳業者の見分け方その２
悪徳業者をあぶり出すもう１つのテクニックは、その業者のウエブサイトです。よく見ると、１つも詳しい実績が出ていません。ビザ斡旋業者なのにビザを取得した顧客の事例がたったの１つも説明されていないなどあリ得ると思いますか？ それでいて実績フィリピンNo1などと平気で嘘をついています。
また、詳細をなにも書かず、笑顔の写真を貼って、嬉しそうにしている顧客を出しているような会社もありますが、あれはほとんどが英語留学の学校のホームページから盗んできた写真です。
詐欺被害に遭う前に
フィリピンのクオータビザ、結婚、離婚、養子縁組などは、信頼できるフィリピン人の弁護士に依頼するのが一番の得策です。ビザを取った後も、ビザの延長や書き換えなどの様々なシーンで信頼できる弁護士の存在が必ず必要になります。悪徳コンサルに騙される前に、画面右上のCONTACTから筆者に連絡をください。適切な弁護士をご紹介し、こちらで日本国内での手続きについてもサポートいたします。
