🖋 はじめに
古いパソコンをなんとか再活用できないか…そう思ったとき、頼りになるのがLinuxです。
しかし、Linuxにはたくさんの種類(ディストリビューション=略してディストロ)があり、
「どれを選べばいいのか?」と迷ってしまうことも…。
この記事では、古い/新しい、GUIあり/なしという4つのパターンに分けて、
それぞれのメリット・デメリット、そしておすすめのディストロを紹介します!
💻古いLinuxディストロ(GUIデスクトップ使用)
メリット
- 古くて遅いPCにもインストール可能
- Windowsでは使い物にならなかったPCを再生できる
デメリット
- ブラウザがTLS1.2やTLS1.3に非対応で、ほとんどのWebサイトが閲覧できない
このカテゴリのおすすめディストロ
💻古いLinuxディストロ(GUIデスクトップ不使用)
メリット
- 古くて遅いPCにもインストール可能
- GUIを使わないため非常に高速に動作する
デメリット
- WebブラウザなどGUIアプリケーションが使えない
- CLI(コマンドライン)での操作が必要になる
- TLS1.2・TLS1.3非対応で最新のWebサービスは利用困難
このカテゴリのおすすめディストロ
- 🖥 Debian 9 “Stretch” Minimal Install(古いが安定)
→ 公式サイト
💻新しいLinuxディストロ(GUIデスクトップ使用)
メリット
- 64ビット対応PCにインストールできる
- ブラウザがTLS1.2・TLS1.3に対応しており、ほとんどのサイトを閲覧できる
デメリット
- 32ビットPCにはインストールできないことがある
- 古いPCではビデオドライバ未対応で640×480表示になることがある
このカテゴリのおすすめディストロ
💻新しいLinuxディストロ(GUIデスクトップ不使用)
メリット
- 64ビットPCで非常に高速に動作
- TLS1.2・TLS1.3に対応したブラウザも利用可能(必要ならインストール可)
- Webサーバやデータベースサーバなどにも使える
デメリット
- 32ビットPCにはインストールできないことがある
- コマンドライン操作が中心
このカテゴリのおすすめディストロ
🖥️安定/高機能/ロングライフ/最先端を求めるなら
古いPCの復活というよりは、自前でのサーバ運営などで安定性やサポートの長さでディストリビューションを選びたい場合は、以下のような選択肢があります。
- 🖥 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)(有償・エンタープライズ向け)
→ 公式サイト - 🖥 Ubuntu Server(最新・高安定・debian系・無償・サーバー管理者向け)
→ 公式サイト - 🖥 AlmaLinux(最新・高安定・RHEL互換・無償)
→ 公式サイト - 🖥 Rocky Linux(RHEL互換・無償)
→ 公式サイト - 🖥 Fedora(短サイクルでも最新の技術・様々な用途)
→ 公式サイト
⚙️古いPCによくあるトラブル
🧩やはり古くて安いPCでいちばんよくあるのが「画面が640×480になってしまう」問題じゃないでしょうか。インストーラまではまあまあ普通に表示されていてもいざHDDにインストールしようとしたら画面表示がデカすぎてボタンなどが隠れてしまった操作もできない・・・みたいなことが起こります。
🧩古いビデオドライバが問題
この手のトラブルは「VIA Chrome9」のような古いオンボードのGPUで、すでにサポートを終了してしまっているビデオドライバが存在するために起こります。よくあるのがこの「VIA Chrome9」というビデオデバイス用のドライバ問題です。
まず、このビデオGPUが使われているか確認する方法です。
lspci | grep VGA
このコマンドを入れて、でてきた文字列に「VIA」とか「Chrome9」の文字があったら、オンボードGPU問題のために640×480のような大きな文字になっている可能性が「大」です。
これを解消するには大きく分けると2つの方法があります。
1️⃣方法1 openchromeドライバをインストールする
メーカーがサポートをやめてしまった後も有志の方たちがメンテナンスしていたオープンドライバを使う方法です。
sudo apt install xserver-xorg-video-openchrome
さらに、xorg.conf(手動設定)が必要な場合もあります。
もしインストールしただけでは正常に認識しない場合、
/etc/X11/xorg.conf.d/ 以下に設定ファイルを作る必要があります。
sudo mkdir -p /etc/X11/xorg.conf.d/
sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/20-openchrome.conf
そして以下のファイルを作成します。
Section "Device"
Identifier "VIA Graphics"
Driver "openchrome"
Option "AccelMethod" "EXA"
Option "SWCursor" "true"
EndSection
AccelMethod “EXA” は、GPUのハードウェアアクセラレーションを試みる設定(古いGPUにおすすめ)。
SWCursor “true” は、ハードウェアカーソルにバグがある場合の回避策。
設定できたら再起動します。
2️⃣方法2 とりあえず解像度を変えてみる
方法1のビデオドライバはいろいろと相性の問題があって、画面が真っ黒になったり、いろいろ面倒になったりすることがあるので、まずはこちらの方法を試したほうがいいかもしれません。
まずビデオの出力先を調べます。
xrandr
コマンドを投入するといろいろ字が出てきますは、以下のような出力が得られるはずです。「connected」という文字を探してください。下記の場合は「VGA-1」が出力先です。
VGA-1 connected 640x480+0+0 (normal left inverted right x axis y axis) 0mm x 0mm
次に使いたい解像度を設定します。たとえば 1280 x 800 の解像度にしたければ以下のようにします。
cvt 1280 800
すると、以下のような出力があると思います。
# 1280x800 59.91 Hz (CVT 1.02M9) hsync: 49.31 kHz; pclk: 83.50 MHz
Modeline "1280x800_60.00" 83.50 1280 1352 1480 1680 800 803 809 831 -hsync +vsync
この出力を使って以下のように入力します。
xrandr --newmode "1280x800_60.00" 83.50 1280 1352 1480 1680 800 803 809 831 -hsync +vsync
xrandr --addmode VGA-1 "1280x800_60.00"
xrandr --output VGA-1 --mode "1280x800_60.00"
このコマンドを打っただけでは設定が保存されません。ですので、設定がだめだったらパソコンを再起動すればもとに戻ります。
ですので以下の手順で永続化(設定を保存)します。
nano ~/.xprofile
ディタでこのファイルに書き込みます。
xrandr --newmode "1280x800_60.00" 83.50 1280 1352 1480 1680 800 803 809 831 -hsync +vsync
xrandr --addmode default "1280x800_60.00"
xrandr --output default --mode "1280x800_60.00"
書き込んだら保存してエディタを終了します。
パソコンを再起動して確かめてみてください。
もしも手動ではうまくいくのに、再起動後に解像度が変わらない場合は、
「~/.config/autostart」の書き方をしらべてみてください。
🎯 筆者のおすすめはこれ!
- 🖥 Debian 12 “Bookworm” (最新・高安定・64ビット)
→ 公式サイト
✅このディストロはよく使います。かなり古いPCでも64ビット機であれば(サクサク感はあまりないですが)ちゃんとうごきます。TLS1.3にも対応しているので最新のウエブサイトも閲覧できます。✨🔍 - 🖥 Ubuntu Server (最新・高安定・debian系・無償・サーバー管理者向け)
→ 公式サイト
✅このディストロはクラウドでのサーバ運営に一番よく使います。とにかくサーバ運営に便利なしくみが満載なので重宝しています。✨🔍
🎯 まとめ:用途に応じたディストロ選びがカギ!
- とにかく軽さ重視 ➔ Puppy LinuxやantiX
- GUIで快適に使いたい ➔ Linux Mint Xfce、MX Linux
- サーバ運用や超軽量を目指す ➔ RedHatEnterpriseLinux, Ubuntu, Debian、Alpine Linux
TLS問題やビデオドライバ対応状況にも注意しながら、
あなたのPCにぴったりのLinuxディストロを選んでみてください!
✏あとがき
古いPCであるていどちゃんと動かしたいという人は、迷ったらまずは、Linux Mint Xfce EditionやMX Linux Xfce版をインストールしてみるのがおすすめです。軽快で日本語対応も簡単、そしてインターネット閲覧も最新TLS対応で安心です!


