セブ/フィリピンに永住する

cebu beach
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今回はフィリピンのセブに移住する際に知っていると便利なライフハックだよ

まずVisaというのは・・・

 日本人はまじめな民族なので移住するとなると、まず永住ビザをなんとかしようと思ってしまう人が非常に多いです。ここがそもそもフィリピン在住の他の国の人たちとの決定的な違いです。住んだこともない国のビザを目玉が飛び出るくらい高額な手数料を支払って取得しても、「こんなんイメージしてたフィリピンライフとぜんぜんちがう!!」なんて泣き言を言う羽目になりかねません・・・。

まずは行ってみること

 なにはともあれ、ビザなんか考える前にまずフィリピンのどこに住んだら良いのかを決めないとダメです。小さなリゾート風の島がいいのか、マクタン島のような空港などが近い場所が良いのか、発展途上国丸出しのところがいいのか、Grab(Uberのようなもの)が24時間いつでも数分で呼べる環境が良いのか・・・。まずは場所をきめないと話になりませんので、フィリピン各地のホテルを転々としてみるのも手です。2~3日も居ればざっくりとした雰囲気をつかめるのではないでしょうか。

そして短期に住んでみること

 気に入った場所がみつかったら、ホテルのようなすべてが揃った環境ではなく、長期滞在用のコンドミニアムやAirBnBを駆使して2~3ヶ月現地に住んでみることです。ホテルにいたときとはうってかわって日常生活をおくらなければいけないので、その土地が自分に本当に合っているのかわかると思います。病院の混み具合、市役所や学校へのアクセス、スーパーマーケットやホームセンターの有無。地域の市場などの状況を見て回るだけでも「そこに永住したらどんな生活になるのか」がわかると思います。日本食の食材店の有無や日本レストランの存在の確認も重要ですよね。

移住の初期段階

 海外に移住する初期段階では、いきなり日本の住み家を売り払って背水の陣みたいにいきなり全生活を海外に向けるのは絶対におすすめできません。日本の住民票は維持し、健康保険(特に大切)を維持しながら、できれば年に1回か2回は帰国して健康面のケアなどができる状況を保持しておくことが非常に大切です。
 たまに、日本の財産を全部処分して国民年金も捨てて、いきなり住んだこともないフィリピンに来てしまう人がいますが、そういう人はたいてい大失敗します

移住で大事なこと

 よく日本語のSNSに粘着して、「海外さいこー!!」だの「XXに住んだら日本なんかゴミ!」みたいなことを書き込んでいる頭のおかしな人がいますが(笑)こういう人は、何年住んでも現地人の親友など一人もできず、日本でも鼻つまみ者扱いをされ、コミュニティなどにも呼ばれない「ハンパ者」になってしまう人です。さいごは住んだ年数しか自慢できるものがないくだらない人になりがち。
 実際に地域の現地人たちと仲良くなってコミュニティに溶け込んだら、日本語のSNSなんかにへばりつく必要もないですよね(笑)
 フィリピンでは、1つの目安として、結婚式の数ヶ月前に、新郎新婦両家の顔見世会のようなものがありますが、こういう私的な会に呼ばれるかどうか。または子どもの洗礼式のお祝いの食事会に招かれて、とにかくなんでも食って飲んでいってくれと言って金など要求されないような関係が構築できていれば最高ですね。これらはほんとうに親友だと思っていなければなかなか招待してもらえませんので、良いバロメータになります。

腐れ縁には気をつけよう

 フィリピンは発展途上国ですから、日本人が大金持ちに見えます。そしてそんな大金持ちを落とせば、一族郎党が全員豊かに暮らせると思っている人は非常に多いです。こんな人と恋人関係になってしまえば地獄を見ます。子どもなんか作られてしまうと、日本人は律儀ですから、生活の面倒をみようとしますが、毎晩のように誰だか知らない自称家族がメシをたかりに来ます・・・。そして自分そっちのけでどんちゃん騒ぎの毎日です。支払いは全部あなたです。
 フィリピンには一度でも大人の関係になったフィリピン人女性とその子どもに危害を加えると即座に逮捕されてしまうという悪魔のような法律があります。これを悪徳弁護士が入れ知恵をして、チャットで遊んでいた時に「君はばかだなあ」なんて書いてた履歴をちゃっかり持ち出してきて、精神的な苦痛を与えらられた。生活費を払うのをやめたら「生活できないようされて精神を病んだ」、実際にあったひどい話は、弁護士が女性をぶん殴って、そのまま医者へ行って診断書をとり、日本人にやられたなどと難癖をつけられて、フィリピンから出国できないようにされて、それこそ精神を病んでしまった日本人もいます。

欧米人はどうしてるの?

フィリピンの会社で働いていない欧米人は、永住ビザなど持っているひとは少ないです。結局働かないのであれば高額な永住ビザなんか必要ないんですね。筆者の知り合いのイギリス人は、作家活動をイギリスでしているので印税や収入はイギリスの自分の銀行口座に入ってくるので、セブではパートナーのフィリピン人女性とのんびりくらしていて、3年くらいごとに台湾の友達のところに遊びに行って、またフィリピンへ戻ってくるという生活を30年続けています。
 彼ら欧米人は、全幅の信頼をおけるパートナーが見つかるまで何年でも何十年でも探し続け、最終的に伴侶にしても良いというパートナーをみつけて数年一緒に住んでみて、いよいよこの人が絶対に良いと思える人がいたら、その現地人と結婚し、結婚ビザ(13a)を取得して永住権を得るというパターンをとる人が多いです。

地域に入り込む方法

 地域に入り込んで友達を増やす方法は、自分の得意分野の仲間を探すことです。無趣味というのはダメです。筆者の場合は、スクーバ・ダイビングの最上位レベルのインストラクター資格を持っているので、地域のダイビングコミュニティに一瞬で入り込みました。彼らといっしょに潜り、いろいろ手助けしたり、時には指導てあげて、おなじ釜の飯を食って仲間を増やしました。
 このように自分の得意分野がなにか1つあるだけでかなり違います。なんでも良いんです。地域のもミュニティセンターなんかを訪ねて、日本のお茶やお花を教えるなんて言うのも「あり」だと思います。
 とにかく同じ趣味・同じ特技を共に共有していっしょに活動することが重要です。

フィリピンは永住ビザ無しでも永住できる💦

日本人はフィリピンに入国する際にビザが必要ありません。空港のイミグレーションを通過すると、30日間の観光ビザが自動的に発行されます。30日経ったら、街にあるイミグレーションのオフィスへ出向いて観光ビザを延長します。イミグレーションのオフィスはたいてい繁華街のモールの中など町に必ずありますので、買い物のついでにでも行って延長すれば良いのです。この観光ビザは、3年まで何回でも延長できます。3年経ったらどこかの国へ遊びに行って帰ってくれば、またそこから3年住むことができます。欧米人の多くはこのやり方で数十年という非常に長期にフィリピンに住んでいます。これを「ビザラン」などといって馬鹿にするバカモノもいますが、べつにフィリピン政府が承認していることですからなんら恥じる必要はありません。

生活に必要なものを揃える

携帯電話

 フィリインでは携帯電話はプリペイドSIMを使っている人が大多数です。プリペイドSIMに資金を追加することを、アメリカなどでは「トップアップ」といいますが、フィリピンでは「ロード」と言います。好きな金額でロードできますので、これはこれで便利です。日本のドコモなどのSIMはそのまま使えて高額な請求にならないようにするいくつかのサービスがあるので、うまく併用すると良いですね。

銀行口座

 フィリピンでは永住ビザを持っていない外国人には銀行口座を発行しないといううごきが多くなってきていますが、そこは発展途上国、お金でなんとかなってしまうケースも多々あります。長期滞在者に携帯が義務付けられている外国人登録証(ACR-I カード)といくらかの初期資金があれば銀行口座も作れます。

ネット回線

 実はこれが一番めんどくさいんですが、日本のように光ケーブルを引いたりするのではなく、これもネットのヘビーユーザーでないかぎり、プリメイドの「ポケットWiFi」や携帯のテザリングなどで十分だったりします。どうしても光回線を引きたい人は永住ビザを持っていない場合の要件をよくしらべて申請にチャレンジしてみてください。

電気・ガス・水道

 これらは住む場所を借りるときにエージェントが手伝ってくれたりするので、あまり気に掛ける必要もないですが、ガスに関してはアパートなどだと自分でLPGを買いに行く必要が出てくると思います。町にはかならずガス屋がいるので、すぐに分かると思います。携帯電話のメッセージを入れると持ってきてくれたりする店もあるので、いろいろ試してみると良いですね。

日本食

 地域によっては日本の食材店がまったく無い場所もあります。自分が日本の食材や常備薬がなくても大丈夫なら全く問題ないですが・・・。ちなみに通販はフィリピンではいつ届くかわからないので、日本のamazonや楽天のような気分で通販を注文するとえらい目に遭います(笑)。

コンドミニアムでは電気もプリペイド

 フィリピンのコンドミニアムでは電気料金もプリペイドのところもあります。ロビーに設置されている端末でお金をチャージして使います。毎日朝になるとあといくら残っているかSMSが届きます。
 マクタン島などでは電気料金の請求書が毎月届きます。この請求書を投げていく配達人がいるので、請求書が来ないからと言って放って置くといきなり電気を止められたりしますので不安な場合は電気会社の窓口で確認しましょう。

バリクバヤンボックスを知っておこう

 日本からフィリピンに物資を大量に送るには「バリクバヤン」を使うと1万円台でかなり大きなダンボールを送ることができます。東京➤セブだとだいたい2ヶ月くらいかかりますが、DHLのようにあれもダメこれもダメのようなこともありませんし・・・💦

 これに限った話ではないですが、フィリピンになにかを郵送する場合は、かならずよく見えるところにフィリピン国内でいつでもとれる電話の番号を書いておくと良いです。フィリピンには番地のないところも多いですから、誤配達を防ぐためには必須の防衛策です。

ジャパニーズヘルプデスク

 病院へ行っても言葉が通じないとすごく困りますよね。そういう場合に手助けをしてくれるサービスがあります。セブの病院にも対応しています。翻訳などの質はさておき、日本語でなんとか対応してくれるわけですから「無いよりマシ」を忘れずに。

フィリピンの医者や弁護士は非常にプライドが高く金に固執するひとが多いので、誤診やわざと入院を伸ばしたりすることが多々ありますが、医者が少しミスをしたり、前回言ったことと今回の説明が違うからと言って抗議するのは得策ではありません。ブチギレられて「イミグレに言って二度とフィリピンに来れないようにしてやる!!」などと脅された日本人もいるくらいです。むかついたら丁重にお礼をして病院を変えましょう。筆者はこれあるから日本の健康保険を破棄してはいけないといつも言っています

フィリピン人はプライドが高いが・・・

 フィリピン人の友達からよく聞くのは、「外人は偉そうにしくさるから嫌い。仕事ならしょうがないけど、プライベートでは付き合いたくない」という言葉です。その反面、フィリピンでは年上の人間は自分の身内に限らずたいへん敬います。なので年配の日本人はある程度ならエラそうにしていても暴言を吐いたり若い女をはべらせたりしない限り問題ないんですが、やはりすべての現地人に敬意をもって接することが大事です。金を払っているからといってふんぞりかえっているようでは親友などできません。

こんなはずじゃなかった・・・とならないように

セブでは、旅行のパンフレットに出ているような素晴らしいビーチは、高級リゾートホテルの宿泊客だけの特権です。通常はゴミだらけのうえに入場料やら施設使用料を外人価格でぼったくられることも多いです。よく調査せずに数百万円する永住ビザなんか取得して、後で泣きを見ている人がたくさんいます。気をつけましょう!
 

さいごに

 フィリピンは1年中温かい気候で、住んでいる人たちは基本的にきさくで明るくていい人が多いですが、一方で信じていた現地人に事業資金をそっくり持ち逃げされて筆者たちのところに損害賠償訴訟の相談に来る人も跡を絶ちません。せっかく日本人は世界最強といわえるほどにどこの国でも無ビザで行けるパスポートを持っているんですから、海外移住を目指すならばフィリピンという狭い地域に固執するのではなく、温暖な気候で物価の安い国は他にもありますから、自分に一番合っている場所をゆっくり時間をかけて探すと良いと思います。

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