セブの伝統的ギャンブル一覧

gambling in cebu

はじめに

 今回の記事は、セブに住んでいるフィリピン人が子供から大人までやっている地元で有名(ポピュラー)な「セブの伝統的ギャンブル」について、その遊び方のルールや特徴などを説明したいとおもいます。ただ、こういうギャンブルのルールは、地域によって微妙に異なっていて、ローカルルールみたいなものも多く存在します。ここに紹介しているルールは、セブのマクタン島のフィリピン人十数名の説明をすべて総合して、最大公約数をとったものになっています。

他の人気のギャンブル

 今回紹介するのは、我々が知らないフィリピン人に親しまれているローカルのギャンブルのルールになりますが、この他にフィリピンでは、以下のようなものがギャンブルの対象になっています。ただ、ギャンブルはフィリピンでは違法です(笑)。 

  • 闘鶏(国民的人気違法ギャンブル(笑))
  • ロト
  • ビリヤード
  • カード(各種)
  • スポーツ賭博
  • 麻雀

フィリピンでは賭博行為は違法です

 2020年7月現在のフィリピンでは、2つの理由で賭博行為は違法です。
理由その1: そもそもギャンブルはすべて禁止されています
理由その2:人が多く集まることは、新型コロナ禍のソーシャル・ディスタンスのルールに反するため、検疫プロトコル違反となり、逮捕の対象となります。

Taksi(タクシ)

 タクシは、小学生などの子供達が、夏休みなどのまとまった休みの時期に近所の友だちと遊ぶギャンブルだそうです。このあたりから本格的なギャンブルの道に入っていくのですね(笑)。筆者にルールを教えてくれたフィリピン人たちも、昔を懐かしみながら遊び方を教えてくれました。子供のギャンブルですので、掛け金も1ペソ単位と小さいのが特徴のようです。
 ただし、子供の遊びといっても侮れません。このゲームは、結構戦略性が高く、よく考えて作戦を練らないと、運だけではなかなか勝てないゲームです。

ゲーム形式

 タクシにはディーラー(親)はいません。全員が1回づつコインを投げるターン制です。

準備(道具)

  • 諸場代用コイン(1ペソまたは5ペソを使うのが主流)
  • 投げるよう1ペソコイン(キューコイン)
  • 地面に線を描けるもの(または床のタイルを利用してもOK)

準備(ゲームフィールド)

 場所は概ねどこでもOKです。道路でも未舗装の土地でも家の中でも可能です。まず、ゲームに参加する人全員が、決めた額(たいていは一人5ペソ)のペソコインを地面に置きます。全員が同じ額のコインを置きます。5ペソの場合、5ペソコインを1枚でも1ペソコインを5枚でも構いません。その置いたコインの周りに四角い枠を描きます。そして、その四角から2mほど離れたところに、スタートラインを描きます。これで準備完了です。

taksi-game-field

 コインの周りに描く四角の枠は、たいていは12インチ四方の正方形を描くらしいですが、コインから近いほどゲームが簡単になるので、小さい子供が混じっている場合は狭く、小学校でも高学年の子どもたちが遊ぶ場合は、適度に距離を置いて描くと良いらしいです。この四角の枠の大きさは、掛けるコインの多さや参加するメンバーなどによって大きくなったり小さくなったりして良いそうです。

諸場代(最初に払う額)

 上記にかいたように、基本は5ペソですが、全員が同額を場に置くので、全員が納得した金額で1ペソでも10ペソでも良いそうです。

ゲーム進行(メイン)

 最初にコインを投げる線のところから一人づつ四角の枠の中のコインに向かって、手持ちのキューコイン(1ペソ硬貨)を投げていきます。もしも、第1投目で、四角の中のコインのどれかを、四角の枠から外に出せた場合は、あなたの勝ちで、場に出ているコインはすべてあなたのものとなります。
 第1投目で四角の枠の中のコインを外に出せなかった場合は、次の順番が車で待ちます。投げたキューコインは、拾わすにそのままにしておきます。

ゲーム進行(2投目移行)

 2投目移行は、以前投げた場所のキューコインの場所から再度四角の枠の中のコインを狙って、キューコインを投げていきます。1投目と違うところは、もしも2投目以降で、四角い枠の中のコインを枠の外に出したとしても、総取りにはなりません。

ゲーム進行(サイドライン)

タクシではプレイヤー同士が勝手に競い合うサイドラインルールはありません。

特記事項

 ゲーム進行を早めるために、1投目で勝てなかった場合は、最初に3ペソ(または5ペソなどみんなで決めたコイン)をゲットしたプレイヤーが、四角の場のコインを総取りして、ゲーム終了となるローカルルールがあります。

ギャラリー

Hantak(ハンタック)

 2020年の新型コロナ禍でロックダウン中のセブ市で、このハンタックでギャンブルをして逮捕されたフィリピン人がかなりいるようです(https://bit.ly/2X7jgzR)。このギャンブルは、大人たちの間で人気らしく、掛ける金額も、タクシなどに比べればいくぶん高額になる場合があるようで、ギャンブル性が高いゲームみたいです。

ゲーム形式

 このゲームは、ディーラー(親)が存在します。親が勝てば親の総取りとなります。また、このゲームは、ディーラーとの勝負の他にも、サイドラインでのゲーム進行が可能です。

準備(道具)

  • 親は3枚のコイン(すべて同額)を用意します。通常は25センコイン3枚か、1ペソコインを3枚使います。5ペソや10ペソは大きいので使いません。
  • ビリヤードのキューの先につけるチョーク?を粉にしたような野球のロージンバックのような、粉を用意します。

準備(ゲームフィールド)

 四角いブロックやレンガや石(プラットフォームといいます)などを使います。本式になると、コンクリートを型をとって、表面をつるつるにして、コインが跳ねやすくしたプラットフォームを使用します。チョークの粉は、ディーラー(親)が、場とコインと自分の手につけて、汗でへんにコインが濡れて跳ね方が変わらないようにします。
 素人どうしの場合、実際に四角いものをプラットフォームに見立ててその上にコインを投げますが、そのコインがプラットフォームの範囲外に出てもあまり関係ないらしいです。ようするにコインがよく跳ねれば良いみたいです。

諸場代(最初に払う額)

 ショバ代はありません。掛けたい人が親に掛け金を都度払う形式です。掛け金は、いくらでもかまいませんが、親がその金額を受けられない場合は、後述するサイドラインを使用します。

ゲーム進行(メイン)

 まずは、親が自分の持っている資金の範囲内で、挑戦相手を募ります。たとえば、親が現金を2000ペソ持っていた場合、この親の支払い能力は2000ペソですので、1回で2000ペソの勝負をしてもいいですし、100ペソの勝負を何回もやるのでもOKです。
 まずは、親が幾らの勝負をしたいかを宣言します。たとえば、3枚とも表が出ることに500ペソ!といい、プレイヤーのだれかがそれを受けることでゲームをスタートできます。親がまだ受けられると思えば、例えば前述のように2000ペソもっていて、500ペソの勝負をしたいのであれば、4人まで受けられることになります。
 勝敗は、逆目が出るか、宣言した目が出るかで決まります。たとえば、親が表1に裏2で500ペソ!と勝負を持ちかけた場合は、プラットフォームに投げた3枚のコインが、言ったとおりに表1の裏2が出れば、親の勝ち、逆に表2の裏1であれば逆目なので、親の負け、それ以外のコンビネーションでは引き分けで、もういちどコインをプラットフォームに投げます。
 親は、支払い能力に余裕があるのであれば、メインのゲームをコントロールしながら、サイドラインの勝負にも参加できます。

ゲーム進行(サイドライン)

 親とプレイヤーの勝負だけでなく、プレイヤー同士が勝手に勝負をすることも可能です。これをサイドラインゲームと呼びます。親が表3枚が出ると予測して参加者を募っているときに、自分は表2の裏1になると思った場合などには、自分で勝負相手を募って良いわけです。
 ちなみに、もしも、親の支払い能力を超えた掛け金の申し込みがあった場合なども、親が払える金額より多い部分は、サイドラインゲームで勝負者を募ることになります。通常サイドラインゲームは、メインゲームより少額の掛け金で行います。

特記事項

 親の手持ち資金が無くなって、勝負を募集できなくなったら、別の人が親(ディラー)になることができます。親は誰でもやることができます。

ギャラリー

Summit(サミット)

ゲーム形式

何人でも一度にプレイ可能。

準備(道具)

・何ペソコインをキューコインとして使うか皆で決める。このコインの額がそのまま掛け金の額となる。

準備(ゲームフィールド)

  • 1mまたは2m幅の線を引く
  • 投げる位置を示すマーカー(石でもビンでもなんでもいい)は、線から3mくらい離れた場所に置く。

サミット

諸場代(最初に払う額)

諸場代はない。

ゲーム進行(メイン)

  • 1番目のプレイヤーはコインを線に向かって投げる。
    もしもこのときに、前方に引いた線の上にコインが落ちた場合、1番目のプレイヤーが「最高パワー」を持つことになる。
  • 最高パワーのプレイヤーがいる状態で、つぎにコインを投げるプレイヤーは、最高パワーのプレイヤーのコインに自分のコインを当てて、線の上にコインを落とさなければならない。このとき、もしも1番目のプレイヤーのコインに当てて自分のコインが線の上に落ちた場合は、1番目のプレイヤーのコインを貰える。当てられなかった場合は、最高パワーのプレイヤーが他のプレイヤーが投げたコインを没収し続ける。
  • 最高パワーのプレイヤーのコインに当てたものの、線の上に落ちなかった場合は、最高パワーのプレイヤーのコインを貰えるが、最高パワー保持者は居なくなる。
  • 最高パワーのプレイヤーが居ない状態では、コインを投げた人が、手のひらを広げて親指と中指で距離を図り、手のひらの範囲内にコインが入って入れば、そのコインを貰える。

ゲーム進行(サイドライン)

 コインを没収されて出場権が無くなったプレイヤーは、別のプレイヤーとサイドラインゲームを始めても良い。ただし、メインでゲームをしている人の邪魔になってはいけないし、メインでプレイしている掛け金より高いコインを使ってはいけない。

特記事項

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BandaBanda(バンダバンダ)

ゲーム形式

 壁に向かってコインを投げ、跳ね返って落ちた場所によって勝敗を決めるゲームです。このゲームも、タクシと同じように、子供の遊びの域を出ないゲームです。タクシは小学生から高校生くらいがやるゲームですが、バンダバンダは主に高校生くらいがやるゲームだそうです。

準備(道具)

 全員同額のコインをキューコインとして使用する場合、勝者は敗者のコインを没収するかたちで利益を得る。この形式の場合は、たいてい5ペソコインを使うそうです。
 全員がバラバラの額のコインをキューコインとして使用する場合、勝負がついたときに、幾ら支払うか、掛け金を別途決めておいて、敗者はその額を勝者に支払いますが、子どもの遊びなので、まあ30ペソ前後くらいまでの掛け金でやるそうです。

準備(ゲームフィールド)

 学校の裏のコンクリートの壁あたりがベストらしいです(笑)。木の壁などはあまり使わないそうです。

諸場代(最初に払う額)

 このゲームに諸場代はありません。

ゲーム進行(メイン)

 まずは、一人目が自分のキューコインを壁に向かって投げます。コインは壁にあたって跳ね返ってきて、地面に着地します。1投目はできるだけ遠くへ着地するように投げると、2投目のプレイヤーに負けにくいらしいです。
 2番目のプレイヤーも、同じように壁にキューコインを投げます(下記写真①)が、このときに、自分の投げたコインが、1投目に投げたプレイヤーの至近距離に着地した場合(下記写真②)、1投目のコインを没収できます。
 このようにして、自分の投げたキューコインが、他のプレイヤーのコインに手のひらの距離に収まった場合は、そのコインを取ることができ、コインを取られたプレイヤーは、退場となります。

ゲーム進行(サイドライン)

 このゲーム

特記事項

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Head or Tale(ヘッド・オア・テール)

ゲーム形式

 コインの裏表を当てる、非常にシンプルなゲームです。

準備(道具)

 コイン2枚(通常は5ペソとそれより少し小さいコインを使います)

準備(ゲームフィールド)

 手のひらを使って行うゲームなので、どこでもプレイ可能。

諸場代(最初に払う額)

 諸場代はありません。

ゲーム進行(メイン)

  • ディーラー(親)が、手のひらにキューコインを置き、それより大きいコインを上から置いてキューコインを隠し、プレイヤーに見せます。
  • プレイヤーは、裏か表かを宣言し、同時に掛け金を親に渡します。掛け金がコインの場合は、親の手のひらに置きます。
  • すべてのプレイヤーが掛け終わったら、親はコインを見せます。
  • プレイヤーの予想が当たった場合は、親がプレイヤーの掛け金と同額を支払い、プレイヤーの予想がハズレた場合は、親がプレイヤーの掛け金を没収します。

ゲーム進行(サイドライン)

親がプレイヤーの宣言した掛け金を支払えない場合、親が支払える額までの勝負は親が受け、余った額は、受けられる人が親となってゲームを続けることができます。

特記事項

  • 親の手持ち資金が無くなっtた場合は、別のプレイヤーから親を決めます。
  • 親がコインをトスしたり、指で弾いて回転させて、そのコインを手のひらで叩いて隠すような場合、親が故意にコインを立てて隠すことがあります。この場合は、掛けているプレイヤーは全員負けになりますので、親の動きを注視している必要があります。

ギャラリー

2m line(2mライン)

ゲーム形式

  2mラインは、基本的に前述の「Summit(サミット)」と同じです。
ローカル・ルールなどがあるため意図的に呼び方を分けているという人もいましたが、ルールなどを検証してみましたが、基本的には、日本の「ドロ刑」と「刑ドロ」みたいに、呼び方が地域で異なっているだけのようです。

SulcodSulcod(スコッド・スコッド)

ゲーム形式

 このゲームの呼び名は「サルコッド・サルコッド」と言う人も数名いました。どちらも正しいようです。このゲームは基本的に前述の「Summit(サミット)」とほぼ同じです。違うところは、線を引かない点と、先に投げたプレイヤーのコインに、後で投げたプレイヤーが自分のコインを当てた場合の掛け金を、当事者同士で決められるという点です。

LogroLogro(ログロ・ログロ)

ゲーム形式

 準備中です

準備(道具)

準備(ゲームフィールド)

諸場代(最初に払う額)

ゲーム進行(メイン)

ゲーム進行(サイドライン)

特記事項

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Line of 2(ライン・オブ・2)

ゲーム形式

 コインの製造年月日を使ったギャンブルです。

準備(道具)

 コイン(何でもOK)普通は5ペソコインを使うようです。

準備(ゲームフィールド)

 どこでもOK

諸場代(最初に払う額)

 諸場代は特にありません。

ゲーム進行(メイン)

  • 親(ディーラー)は、コインを1つ手に持って見えないようにします。
  • プレイヤーは、自分の掛け金と数字を2つ言います。
  • 全員が掛け終わったら、親はコインを開示します。
  • コインの製造年の末尾の数字が、プレイヤーが宣言した2つの数字のうちのどちらかと同じだった場合は、プレイヤーの勝ちとなり、掛けた額と同額の賞金を親から受け取ります。
  • 誰も当てられなかった場合は、親の勝ちとなり、すべての掛け金は親に没収されます。

ゲーム進行(サイドライン)

 サイドラインでの個別の勝負も可能です。

特記事項

ギャラリー

Tag-an Tag-an(タグアン・タグアン)

ゲーム形式

 基本的に、前述の「Head or Tale(ヘッド・オア・テール)」と同じです。

Home Home(ホームホーム)

ゲーム形式

 準備中です。

準備(道具)

準備(ゲームフィールド)

諸場代(最初に払う額)

ゲーム進行(メイン)

ゲーム進行(サイドライン)

特記事項

ギャラリー

Lucky 9(ラッキーナイン)

ゲーム形式

 20ペソ以上の紙幣を使ったギャンブルです。

準備(道具)

 紙幣のみ。

準備(ゲームフィールド)

 どこでもプレイ可能です。

諸場代(最初に払う額)

 諸場代はありません。

ゲーム進行(メイン)

  • 親は、ゲームに使う紙幣を決めます。
  • プレイヤーは自分の掛け金として同額の紙幣を用意します。(要確認)
  • 親とプレイヤーは、紙幣に印刷されているシリアル番号の数字部分の桁が6桁の場合、1~6の数字を3つ宣言します。
  • 紙幣の桁が例えば「272345」で、プレイヤーが「1,4,6」と宣言した場合、その位置の数字は1桁目が2,4桁目が3、6桁目が5なので、2+3+5=10となり、足した結果の数字の下一桁「0」が自分の数字となります。
  • ここでもしも親が「123」と宣言した場合、「2+7+2=11」で、親の数字が「1」となります。
  • この例の場合は、親は1点でプレイヤーが0点なので、親の勝ちとなり、プレイヤーは自分の数字を宣言するときに渡した掛け金を没収されます。
  • もしもプレイヤーが勝った場合は、親の持っていた紙幣をそのまま取り上げることができます。

ゲーム進行(サイドライン)

 サイドラインはとくにありません。

特記事項

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